霞が関から池袋へ 約10Km約4時間の徒歩

Case Study 『珠里の雑記ローニ』 さんの場合

地震時最寄駅: 新橋
帰宅・待機最寄駅:池袋
帰宅までの時間:4時間
距離:10.7Km

『珠里の雑記ローニ』 東北地方太平洋沖地震。帰宅難民と化した珠里。

霞が関から池袋まで、約10Kmを徒歩で帰宅された方の記録です。

帰宅を決断した理由として次のような項目をあげておられます。

1.同居している妹と連絡が取れないので、自力で生存確認
2.自宅の状況が気になる
3.早めに行動しないと、暗くなってきて危険(この時、16:00過ぎ)
4.今後の為の経験として、リアルシュミレート
5.自らの体験をもって、何処かで役に立てるよう記録する

また、途中立ち寄った日本赤十字社東京支部、新宿コズミックスポーツセンターなどの情報も貴重です。
体を安め、頭を整理させることは、非常時に大切ですし、家族との連絡がとれたことで気力も回復されています。

混雑の極みだった、明治通りを歩いていると…大久保1丁目でしたか。
日本赤十字社東京支部を発見。どうやら、休憩所として開放していたようです。
災害用飲料水を頂き、10分ほど椅子に腰掛けて休憩。

体験から多くの教訓を得られ、箇条書きでまとめられていますので、下に抜粋させていただきました。

水と食料、特にチョコレートなど甘いものを食べて多少気持ちが落ち着くというのは、歩き続けるために、そして冷静な判断をするために必要なアイテムだろうと思います。

寒い時期にはマフラー、手袋も重要です。確かに手袋ひとつで体の熱は逃げにくくなります。

・緊急時に備えて、中~大きめのバッグを持っていた方が良い。
・お巡りさんに道を聞く。分かっていたとしても、一応聞いておくといい。
・自分の記憶を過信して、迷ったりすると体力と時間のロスになる
・飲料水、チョコレートや飴などは、常にバッグの中へ
・一本満足バーは溶けにくく、食べ応えもあるので個人的にオススメ
・糖分を摂取すると、リラックスして多少気持ちが落ち着きます
・動きやすい服装、靴を履いていれば、徒歩で帰る際に負担が減る。
・逆に言えば、そうでない格好だと負担が倍増。体力も消耗しやすい。
・朝晩はまだ冷える時期。薄着は極力控える。
・マフラー、手袋もバッグに入れておくといいかも
・周りにビルが多い場合は、窓ガラスの落下など、最悪の事態も想定しておく
・無料で開放している休憩所を、積極的に利用するべし。
・長時間歩くケースを想定して、休憩も多めに確保する
・私のように若く、体力に自信があれば十分帰れる。無茶ではあるが。
・体力に自信が無かったり、不安だと思うのなら素直に待機。交通機関の復旧を待とう。
・通信網はすぐにダメになる、という事実は揺るがない。(電話・メール)
・交通網、都内は電車が止まると、その時点で機能が半分麻痺してしまう
・道路が無事でも、結局大渋滞に。都バスの混雑っぷりはヤバい。
・携帯電話、スマートフォン用の急速充電器とエネループは必需品
・コンビニでは食料品などが速攻で売り切れる。急いで買うしかない。
・Twitterアカウントは必ず持つべき。信頼がおける。(負荷にも微動だにせず)
・自分の家族にもTwitterをやらせると、すぐに連絡が取れる。
・単独行動だったので、Twitterのフォロワーさんの存在が励みになる。(寂しくない)
・様々な情報も手に入るが、デマもあるので冷静な判断、取捨選択を。
・命を最優先に。
・安全な場所で待機することが一番ベター。

霞が関から池袋への徒歩ルート

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