関内から相模原へ 徒歩で南町田まで
Case Study 『きよおのつぶやき日記』 さんの場合
地震時最寄駅: 関内
帰宅・待機最寄駅:相模原
帰宅までの時間:
距離:徒歩区間(関内駅-南町田まで約20Km)
関内駅近くの「放送ライブラリー」で、昔のテレビ番組などを鑑賞されている時に地震が起こり、電車が動かないことを知って、途中まででもと歩き出されています。
そして、横浜駅で「信じがたい」光景を目にします。
そこには信じがたい光景が広がっていました。
おそらくJRが用意したとされる広大なブルーシートの上に多くの人たちが座りこんでおり、さらにブルーシートに座れない人には個別に駅員が段ボールを配布するなど、もはや異常事態でした。なおJR改札より東口寄りの京浜急行の改札は既に駅構内は電気が消灯されており、ハナから運転見込みがないということを知らしめているようでした。
JRの方も自動改札が解放され改札内外が通り抜け自由になっており、改札内でも座り込んだり、段ボールを敷いて横になっている人を多く見かけました。また改札内の公衆電話には長蛇の列ができており、電話をするにも一苦労のようでした。そして駅構内放送で「JR・私鉄各線は本日いっぱい運転の見込みが立っていません。徒歩もしくはバスを利用されるか、会社へ戻ることができるのならば会社で待機願います…」というアナウンスが流れました。
都内ではJRは早々にシャッターを閉めて構内から人を追い出していて、私鉄は駅員が対応や案内を行っていたという体験談が多いのですが、横浜ではブルーシートやダンポールを配っていたのですね。良心的です。
当然のことながら横浜駅から自宅まで歩いたことはありません。しかも既に関内から歩き続けているのでその分の疲労もありとても自宅まで歩ける自信がありません。なので歩ける範囲でビジネスホテルでも探しつつ最悪そこに泊まろう…という方針に切り替え、とりあえず無理しない範囲…でというゆるい目標設定にしてとりあえず歩くことにしました。
iモードが使えないため、交通標識を頼りに歩き続け、
沿道のコンビニやファミリーレストランの多くは営業していたため、仮に空腹になっても食べ物に困るということはありませんでした。そのうち1件のコンビニに立ち寄りましたが、そこでは弁当や総菜の類は売り切れて一切無く、その棚がガランとしていたのが印象的でした(飲料はありました)。また中には停電で営業自体していなかったコンビニも見かけました。
国道16号とはいえ決して通り慣れた道では無いため時間が経って暗くなると、地図を持っていないため今どの辺を歩いているのか、あとどのくらい歩けばどの辺りまで行けるのか…といったことがさっぱり分かりません。相変わらず携帯のGPSも使えず、やはり携帯に頼り切っているとこうなるんだなあ…ということを思い知らされました。今回得た教訓として、携帯のGPS機能が使えなくなることを想定して外出の際は必ず紙の地図を鞄に忍ばせておこう…と強く思いました。
国道246号と交差する東名入口交差点で疲れはピークに達し、「さすがにもう自宅までは歩けない。歩くのはあきらめて翌朝までこの辺りで過ごすしかないか…」と考えるようになりました。近くには大型のホームセンターもあり、ここに夜明けまで身を寄せようか…とも考えました。するとたまたま目の前に煌々と明かりがついている小さな建物を見つけました。何だろうと思い近づいてみるとそれは東急田園都市線の南町田駅でした。
タクシーがあればそれに乗って帰ろうと駅に行きますが、タクシーはなく、田園都市線が再開されるというアナウンスを聞いて、
とりあえず電車に乗って長津田まで出れば横浜線は無理でもタクシーには乗れるだろう…と思い、重い足を引きずって南町田駅から電車に乗ることにしました、今さらですがやっぱり電車は快適ですね。
長蛇の列のタクシー乗り場で、同じ方向へ行く2人と相乗りでようやく帰宅されています。
最後に、この日の歩数計の計測結果は43075歩。もちろん自宅を出てからの歩数ですが、1日の計測では過去最高記録です。
関内から相模原への徒歩ルート
ルートが少しいびつですが、南町田から長津田へは横浜線の復活とタクシーを期待して電車で移動されています。
また、関内から相模原までの徒歩ルートは30.7Km。
もしかしたらこちらの選択もありだったかもしれません。