戸越銀座から埼玉へ なんと約43.7km所要時間8時間30分を徒歩で
Case Study 『MINIでいくMINIなオトコの放浪記』 さんの場合
地震時最寄駅: 目黒
帰宅・待機最寄駅:埼玉(西大宮)
帰宅までの時間:8時間30分
距離:43.7KM
戸越銀座から目黒、恵比寿、表参道、原宿、代々木、新宿、川越街道(R254)を進み、埼玉までの約43.7km所要時間8時間30分を、なんと革靴のまま徒歩で帰宅された方の記録です。
カテゴリ分類の関係で、「目黒駅」に分類しましたが、都内西部から埼玉方面へ向かう方にとって非常に貴重な資料だと思います。
日ごろからさまざまなところを散策されており、強靭な体力、健脚、精神力をお持ちの方ならではの行動です。
一般人は真似しないほうがよさそうです。
ルートとそれぞれの通過時間を記録されています。
多くの体験例では、約10Km 2時間程度で足が痛くなり、疲労もピークになってきて休憩をとっておられますが、
この方は18.3Km 3時間半歩いてようやく「体が冷えたのとエネルギー補給のため」に休憩、食事をとっています。
「足がヤバい」と書かれているのは30Kmを過ぎたあたりです。
正直足がヤバいです。ここら辺から一気に歩行速度が下がります。スタート時点では時速9kmだったのに対し、30kmを超えたあたりから時速5kmに…。やはり革靴でこれだけの距離を歩くのは、相当足に負担をかけてしまっていたようです。
と言いながらも、さらに1時間歩いた後、ようやく休憩をとっています。
いよいよ体温の低下による運動能力の低下、気力の低下が始まりました。
寒さがこれほどまでに心身にダメージを与えるものか?と実感しました。
ファミレスの暖かい室内で暖かい飲み物を飲み、体温上昇を図りました。
約40分間、閉店ギリギリまで休憩し午前4時に再出発です。
教訓として、帰宅のための重要なアイテムを下記のようにまとめられており、「富士登山で準備するものに近い」との感想に、なるほどその通りだと思いました。
何を用意しておいたら便利かを個人的な感想ですがご案内します。
冬限定になってしまうかもしれませんが、
『防寒対策』
これはとても重要だと考えます。
体温の低下が運動能力の低下、気力の低下に大きな影響を与えることがわかりました。★防寒着(ウインドブレーカーなど)
★ホッカイロなどの簡易熱源
・手袋(軍手なども可ただし防寒対策がとれるもの)
・ネックウォーマーなどあとは
★履き慣れた運動靴
・ヘッドライト(懐中電灯でも可)
・地図
・簡易食飲料(特に水分)「革靴」は足に相当な負担になります。
オフィスなどに履き慣れた「運動靴」を一足用意しておくといいかもです。
停電で街灯など光がない状況で「ヘッドライト」は重宝されると思います。
地図は会社から自宅までの「最短ルート」をあらかじめ記入しておく。
そして、緊急避難場所などを記入しておくとなお良いでしょう!書き出して気づいたのですが、富士登山で準備するものに近いです!
いつ大地震が襲ってくるかは、まだ今の段階では事前に知ることができません。
その時のために、日頃から準備しておくことがとても重要なんだと感じました。
この記事が皆さんの日頃の準備に参考になればうれしいです。
戸越銀座から埼玉(西大宮)までのルート
Googleマップであらかじめルートを調べて頭に叩き込んでおくことと、Googoleで示されたルートが必ずしも最短でなく、再度調べ直したら4Kmほど遠回りをしていたことが判明したと後日、書いておられます。
直下型地震の際には通信網も被害を受けることが想定されるため、事前の準備としてプリントアウトしたものを鞄に入れておくなども大切です。
20:20 戸越銀座交差点
20:45 目黒駅(3Km 20分)
21:00 恵比寿駅(4.5km)
21:15 渋谷駅
21:35 表参道
21:40 原宿駅
22:00 代々木駅
22:15 新宿駅西口(11km 1時間50分)
22:50 早稲田通りから山手通りへ
23:00 山手通りから目白通りへ(15.5km)
24:00-江古田駅付近・休憩・食事(18.3km 3時間半)
01:00 川越街道から新大宮バイパスへ
01:40 笹目橋(27km)
02:15 美女木八幡(30Km 5時間30分)
03:15-4:00 ファミリーレストランで休憩
06:00 帰宅(43.7Km)